げじげじ日記

私の世界

狂気

わたしは何かによって狂わされたのではなく
狂気はわたしの内にあった

狂気を持つひとびとの中で
わたしの狂気は花を開いた

穏やかな狂気の中でものごとは楽しく
それでもどこかで狂いを感じている
わたしの狂気はまだ種子のままであるが
少しずつキズがつき始めている

狂いをどんどん感じるようになると
狂気はついに花を咲かせた
自分のことをおかしい、と感じるようになる頃には
もはやコントロールは失っていた
考えは散らばってまとまらず
何を感じているのか分からない
いや、感じていることは
「何かがおかしい」という違和感だけだった

「何かがおかしい…」をひたすら繰り返している
でもそれが何なのかまでは分からない

だがわたしはそれが何なのか分かりたかった
狂気の内にいて分かるはずもないのに

わたしは何かがきっかけで狂ったのではなく
狂気は様々な形でわたしの内にあった
それが時々花を咲かせた