げじげじ日記

私の世界

不幸

実家から電車で自分の家に向かっている

フェリーに乗って、明日の朝に家に着く

アンニュイというか、うんざりした気分だ

戻りたくない

なぜかと問うても分からない

言葉にならない

兎に角うんざりしている

活気の無い街と

諦めきった人々と

全ての力を奪われた土地に

生きるということが脱臼させられたような

不幸な地域ではあるが

世の中に取り残されたら

こんなものなのだろうか

不幸は一過性のイベントではなくて

しつこくまとわりつき抜け出し難い泥沼のようなものだ

大したことないと強がってみてもダメ

もうだめだと絶望してもダメ

これからよくなると無根拠な希望を持ってもダメ

この泥沼は

とにかくジリジリと、少しずつ這いつくばっていくしかないらしい

悲惨なことには

それまで順調だったこと全てをひっくり返す力がある

気分の一時的な落ち込み、などではない

一週間やひと月で立ち直るようなものではない

眠ったらさっぱりと忘れられるものでもない

どうやって対処し得るのか

わたしにはまだちゃんとしたことが分からない

思い詰めたりするようであれば

何かを変えた方がいいと思う

住むところや

付き合う人や仕事などを

変えた方がいい

身体の不調に対しては病院に行った方がいいこともある

不幸なひとはまず間違いなく

個人の生活がボロボロになって成立していない

いつも何かに追われている

動き続けている

たとえ引き篭もって1日中布団にもぐっていたとしてもそうなのだ

個人の生活がないのである

生活を取り戻すために何が必要なのか

それはこれから見つけてゆくつもりだ