げじげじ日記

私の世界

労働

昼ごはんを食べて、ひとまず労働が終了した

独り者にとって飯は労働のようなものだ

単なるエネルギー補給に過ぎない

まずいものでなければ、の話だが


労働を

頭脳労働

感情労働

肉体労働

と分けるならば

頭脳労働が総じて賃金が高く

感情労働は様々な形が存在し

肉体労働は総じて賃金が安い

というのが現実だが

頭脳を使って労働をする、というのは

「考える」という行為を

他人の指し示す方向へ使うことで

考えたくもないことでも考えなければならない

頭脳労働とは

頭の中を売り飛ばしているのである

感情労働とは

心の中を売り飛ばしているのである

肉体労働とは

身体の動きを売り飛ばしているのである


賃金が高いほど、この

「売り飛ばしている」という感覚は希薄になるが

確実に頭の中の、心の中の、身体の動きの自由は

失われてゆく

ただ、自由を感じる能力もその内にあるから

気が付かないだけなのだ

感情労働が最も厄介なもので

表情や言葉や振る舞いによって

他人の機嫌を損ねないとか、

喜ばせるとか

気を使わなければ

仕事にならない


わたしが大学にいて強く感じたのは

頭脳労働希望者たちの

卑しさだった

物分りがよく

愚かさを持たないかれらは

賢い選択を繰り返し

最終的には社会を破滅させるように思えた