げじげじ日記

私の世界

対話

責められる


おまえのような人間は
助ける価値がない
助けられる価値がない

おまえはこの世界に何をもたらした?
何も生まなかった
何も作らなかった
何も見せなかった

助ける?
何のために?

おまえはもう助からない
これは残念なことではない
残念だとおもう人間は
もういない
そのことを残念だとおもう人間も
もういない

助けるべき人間は数多く
おまえはリストの内にも入っていない

そうだな
助けてほしければ
助けるだけの価値を
示してみよ
助けたいと
思わせてみよ

われわれはその証明を見てから
助けねばと思うことにしよう

そうだもっとダンスを踊り
われわれの冷えた心を掻き立てよ

だめだだめだ心がこもっていない
ライフルに弾をこめるように
心をこめてダンスを踊るのだ

疲れた?
それでは助けるに値しない
疲労などという平凡な現象は
われわれの求めているものではない
われわれはそこからエネルギーを取り出せないのだ

なぜわれわれがおまえを助けないのか
分かっただろう
おまえからはエネルギーが取り出せないからだ

わたしを助けてください
そうすればわたしはきっとエネルギーを差し上げます
そう叫んでダンスを踊れ

だめだだめだ声が小さい!
われわれは耳が遠いのだ
もっと大きな声で言って貰わねば困る

なに、息苦しくて声が出ない?
またおまえはそうやって権利ばかりを主張する!
今やきれいな空気も
きれいな水も
稀少な資源なのだぞ
これも時代の変化なのだから
受け入れて貰わねば困る

分かっただろう
おまえはもう助からない
助かりたければ
最後の力をふり絞って
きれいな空気と水の残っている土地へ
出てゆくのだな
 
残念だよ
ほんとうに