落ち着き
今日は取り立てて何もなかった。
競馬をするにも競馬用の口座に金が入っていない。
土曜日で全て使ってしまった。
7時に目が覚めたのだが、あまり眠った気がしなくて、結局昼過ぎまで寝ながらたまに眠ったりしていた。
2時を過ぎてから山の温泉に行こうと思いバイクに乗った。外は寒かった。天気は良い。
山道を登ってゆくと、雪ががっつり積もっていて、タイヤが空転してしまい、登れなかった。
諦めて山を降りた。途中でバイクを停めて、山の中に入ってみた。
水の流れ落ちる音が聴こえるので、そちらへ雪を踏みしめ、杉の中を足元を確かめながら歩いていった。
川があって、大きな岩がゴロゴロと転がっている。
その後ろには苔むした緑色の石垣が4メートルほど積み上がっている。
おそらく昔よく使われていた川なのだろう。
何年もかかって大勢の人が石垣を積んだのだろう。
遺跡のようだ。
懐かしい、と思った。
更に色々と寄り道をして、風呂に行って帰ったら6時に近かった。
ものやひとに触れることができないでいる。
見ているようで、ぼやけている。
表面をなぞってさえもいない。
落ち着いて、ものに触れる。ひとに触れる。
何と難しいものだろう。
これさえ出来れば大体の個人的なことは解決するように思われる。